アトリエ・フィスクは手作りにこだわります
皮はもちろん、キリム、草ビロード、酒袋等の素材も使用した手縫いのオリジナルバックを創作しています。
かばん以外にも各種オリジナル小物のオーダーメイドも承ります。
FISKの定番 酒袋のバッグ
酒袋とは、日本酒を搾るときに全国のどこの酒蔵でも使われていた、細長い袋状に縫われた木綿の袋をさします。布の強度を増すために何度も浸された柿渋、
酒米からにじみだす糖分などが年月とともに作り出した照りのある茶色は他に二つとない独特の風合いを持っています。
アトリエFISK では約100年前の酒袋に薄い馬革を裏張りしてバックに仕立てています。
イランの遊牧民の織ったキリム・ジャジムを取り込んだバッグ
キリムとは、イラン、トルコ、アフガニスタンなどの中近東に住む遊牧民が主に草木染めをした羊毛を用いて生活の中から生み出した平織りの布です。
キリムは遊牧民のテント生活には欠かせないもので、敷物、馬やロバの鞍、穀物袋、赤ちゃんのハンモックなどそれぞれの用途にあわせて作られてきました。
その文様には家族の健康を願った文様、魔除けの文様、家畜の安全を願う文様など様々な意味が込められています。
中央アフリカ コンゴの少数民族 クバ族のアフリカンアップリケ草ビロードのバッグ
ンチャック(アップリケ)
ンチャックとはクバ族の中心民族であるブジョング族の手によるアップリケをさします。ンチャックは、布を柔らかくするのに槌でたたいて出来た穴を補修したことから始まり、そこにさまざまなモチーフが加えられかいがのように発展していきました。その斬新なデザインはパウルクレーを初めとする近代美術に大きな影響を与えたといわれています。

草ビロード
中央アフリカ、コンゴ民主共和国のクバ族の中にはいくつかのグループが存在しそれぞれの独自の技法でつくる様々な手織りの布があります。草ビロードとは、クバ属のなかのショーワ族の手による布です。ラフィアヤシの繊維の平織りの布に、ラフィアのいとを用いた大自然のリズムの呼応した息の長い刺繍によって、幾何学模様が描きだされたものです。一枚が完成するためには5000ないし10000回という気の遠くなるほどの刺繍が必要とされてます。

ミラーワーク
ミラーワークとは小さな鏡のまわりを刺繍によって生地に縫い付けいく、インドを中心としたアジアの一部の民族手芸を指します。鏡のきらめきは、人々の魂を魅了する力を備えていると考えられ、装飾性だけでなく宝石と同等に権威のシンボルであり、魔除けや呪術的な信仰の対称でありました。
裂き織り
裂き織りとは、シルクや綿などの古布を裂いたものを横糸に織り直した織物を指します。日本では江戸時代中期から木綿の布が庶民の衣服として広く普及しましたが、綿花の栽培が出来ない寒冷地では、北前船で運ばれる古手のもめんが唯一の供給源でした。その貴重な布を最後まで使いきるためのリサイクル術として、裂き織りは発達していきました。ざっくりとした質感と偶然に生まれる色彩や模様が特徴です。